報  告

本学では、地域住民の栄養改善及び健康の増進に寄与することを目的として、毎年公開講座を開講しています。今年度は、有識者による講演会と学科の施設を解放して、子どもから高齢の方まで幅広い年齢層の方々が、楽しみながら食べもの、栄養、健康に関する知識・技術を体験的に学ぶ食育の場を提供しました。

1.講演会

2009年10月3日(土)にサカモトキッチンスタジオ主宰 坂本廣子先生をお招きし、「生きる力を育てよう~食教育のすすめ~」というテーマで、現代の食事情とそこから考えられる問題点や、その解決のために必要な食教育についてご講演いただきました。

講演に先立ち、本学人間栄養学科学生とご来場いただいた方々全員で、野菜の摂取量増加のキャンペーンのために作られた「野菜ダンス」を踊りました。

2.大学公開講座『USN(ユニバーサルスタジオ庭瀬)~おいでよ!栄養と元気のまちへ~』

毎年、この公開講座では、現代生活学部人間栄養学科3年次生が8つのセミナーに分かれ,それぞれのセミナーごとにテーマを決め,そのテーマに沿って調査し,まとめ,開催本番でその成果を発表します。
受付では来場された方々にスタンプラリーの台紙を配布し、各コーナーで学習されるとそれぞれのコーナーで作成した手作りスタンプを押し、楽しんでいただきました。

8つのコーナーを回って、スタンプがすべて集まった方には、学生手作りの箸袋をプレゼントしました。

各コーナーでは、それぞれのセミナーが趣向を凝らし、来場者の方々に食や健康について知っていただけるコーナーになりました。

 

・Pâtisserie MAKIO ≪添付資料2:配布資料≫

大学の菜園で育った野菜を使ってベジタブルスウィーツをカフェ形式でおもてなししました。来場者の方々にレシピを配り,楽しんでいただけました.

・岡山レストラン~おばあちゃんの味を学ぼう~ ≪添付資料3:配布資料≫

このコーナーでは、岡山の郷土料理を知っていただき,郷土料理の良さを再確認していただけるようなコーナーでした。開催1日目はこうこずしと呉汁,2日目には蒜山おこわと呉汁を試食していただきました.

≪岡山レストラン~おばあちゃんの味を学ぼう~≫

・食べてみる!?カル☆とるアイス! 測ってみる骨密度! ≪添付資料4:配布資料≫

ここでは、来場者に骨密度の測定をして自身の骨密度を知っていただき、
カルシウム摂取のためにはどのようなものを食べたらよいかを学んでいただきました。また、カルシウムたっぷりの手作りアイスを食べていただきました。

・Dr.西田の健康チェック ≪添付資料56:配布資料≫

血管年齢や体脂肪率など、実際に測定して身体の健康状態を知っていただきました。医師(循環器専門医)が、全員に結果を個別に説明し、配付資料を基に疾病予防・健康増進についても話しました。

健康お菓子として、黒糖蒸しパンを2日間で500食、皆で早朝から作りました。試作を繰り返したかいあって大変好評でした。これも解説・レジメを用意しました。

・村上印の吉備団子 ≪添付資料7≫

このコーナーでは、昔から伝わる岡山のお菓子である吉備団子を、きびを石臼でひくところからおこない,3種類の味の吉備団子を試食し、評価していただきました。

・フルーツの食卓~WFS(ワールド フルーツ セミナー)~ ≪添付資料8:配布資料≫

このコーナーでは、果物の王様ドリアンを試食し感想をきいてみました。ドリアン以外にも、珍しいフルーツ(スターフルーツ、ドラゴンフルーツ、ココナッツミルクなど)を試食していただきました。また、さまざまな果物(アボガド、バナナ、梨、ぶどう、マンゴー、アメリカンチェリーなど)で作ったジャムを食べ比べていただき、好みについてアンケートを行いました。珍しいフルーツの写真と特徴、原産国、栄養成分などを紹介しました。

≪フルーツの食卓~WFS(ワールド フルーツ セミナー)~≫

・世界のお菓子 It’s a sweets world! ~ようこそ世界のお菓子へ~ ≪添付資料9:配布資料≫

このコーナーでは、お菓子を通じて世界の様々な国の気候や風土・文化に触れる目的で、イタリアやアフガニスタン、台湾の特徴的なお菓子を作りました。

≪世界のお菓子 It’s a sweets world! ~ようこそ世界のお菓子へ~≫

・我ら岡山食べ隊んじゃー!  ≪添付資料10:配布資料≫

このコーナーでは、JA岡山のみなさまにご協力いただき、岡山のおいしい食べ物を知って、地産地消について学んでいただきました。野菜についての劇を行ったり,野菜を使った料理を紹介したりなどしました.また、大学祭のステージで「てーてーてーマンボ」を披露しました.

今年度の来場者数は延べ450名で、大盛況に終わりました。