開催日:平成20年9月13日〜平成21年1月24日(計5回)

 

名称 食の安全・安心と地産地消を考える
開催場所 昭和学院短期大学
実施責任者 小川悦代

 

−報  告−

 

1.講演会の目的

昨今BSE問題から始まり食品にまつわる偽装事件が多発し、「食の安全・安心」は消費者である地域住民にとり切実な問題である。
そこで、今回は「食の安全・安心と地産地消を考える」を統一テーマに5回の講座を行う。
講座では学問的な見地からの「食の安全・安心」検討に加え、生産者の立場からも実践的に「食の安全」を考えて行く。
場所は昭和学院短期大学、開催は本年9月から来年1月までの土曜日午後である。各講演は質問・相談を含め1時間半程度、参加者は各自興味がある講座を選び聴講する。講師は本学栄養科学研究所教員と地産地消を推進している外部講師が担当する。

 

2.講座の実施

第1回講座:平成20年9月13日(土)午後1時30分〜3時   「グローバリゼーションと食品の安全」講師:前田文子
物資や人、技術が国境を越えて移動する―グローバリゼーション―は、日本にいながら世界中の食べ物を味わうことができるという楽しみを与えてくれました。しかし一方では、食料の生産者と消費者の距離が遠くなり生産現場が見えないという不安があります。また、最近の世界の食糧不足や価格高騰を考えると、今後日本に安定した食料供給がなされるかも懸念されます。講義では食品の安全性とその供給について考えます。
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第2回講座:平成20年10月11日(土)午後1時30分〜3時   「農家からみた食品の安全〜地産地消」講師:染谷和男
地産地消とは地域で生産された物を地域で消費することをいいます。講座では、食の安全を担う地元の農家として、消費者に安心して食べて頂けるよう、現場での日頃の取り組みを紹介します
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第3回講座:平成20年11月15日(土)午後1時30分〜3時   「千葉の郷土料理 房総太巻き祭りずし」講師:栗田幸子   
千葉県の郷土料理である“房総の太巻き祭りずし”は色彩豊かで楽しい食卓を演出してくれます。最近海苔巻を作るご家庭も減ってきましたが、楽しい太巻き祭りずし作りに挑戦してみませんか。    エプロン・三角布をご用意下さい。
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第4回講座:平成20年12月13日(土)午後1時30分〜3時   「食の安全と栄養」講師:松本晴美
食の安全が脅かされるニュースを多く耳にする昨今、私たちはどのように必要な栄養を確保したらよいのでしょうか。身近な色々な食品をとることで、バランス良く食べる工夫を考えてみましょう。
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第5回講座:平成21年1月24日(土)午後1時30分〜3時   「世界の食文化から日本食を考える」  講師:福永淑子
 中国、台湾、タイ、アメリカ、オーストラリア、シンガポールの現地で見た食材や食文化を紹介するとともに、その食材や食文化がその気候や地理及び自然と宗教に基づいて形成されたものであることを話します。また、これら各国と日本の食材と食文化の相違点や類似点などについても解説します。
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3.参加者数

第1回: 20名、第2回: 38名、第3回: 42名、第4回: 22名、第5回: 32名、   計: 154名


4.アンケート結果

毎回講座終了後アンケート調査を行った。
講座参加総数154名、回収率 86%(132名)であった。
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本講座は興味ある講座を選んで参加する自由参加講座であるが、2回以上受講した者が50%と、繰り返し参加される方が多く見受けられた。年齢層は高校生(1名)の他は30歳代〜70歳代までと幅広いが、60歳代女性が約4割を占めていた。
講演会の感想は「とても参考になった」87%、「まあまあ参考になった」13%とおおむね好評であったと言える。
今後取り上げて欲しいテーマとしては、「食の安全」「地産地消」「食育」などに関するものが多く見受けられた。
昨年度に引き続き受講された方も多く、感心の高さが伺えた。


5.総括

講座風景
太巻き寿司完成