平成27年度 一般向け啓発事業報告書

中国学園大学 現代生活学部 人間栄養学科
川上祐子

1.事業の概要

1)事業名称 
中国学園大学公開講座
(7つの庭瀬探偵団-食と健康のナゾを解け!-)
2)目的
地域住民の栄養改善及び健康増進に寄与する
3)開催日時・場所
2015年10月17日(土)、18日(日)中国学園大学 12号館1~3階
4)参加者
10月17日 392人, 10月18日 446人 計  838人
5)広報活動
公開講座開催にあたり、講座の告知を周辺地域の公民館や小学校・幼稚園・保育園などに配布し、また、本学オープンキャンパスでも参加者に配布することで、地域への周知をはかりました。
 

2.事業の詳細

人間栄養学科3年生が7つのグループに分かれ、それぞれのテーマに沿った食と健康に関する体験学習コーナーを設けました。スタンプラリー方式を取り入れたことで、来場者が7つのコーナーに関するクイズに答えながら回っていけるよう、工夫しました。全体の受付でスタンプラリーの台紙と会場の地図を配布し、全てのスタンプを集めた参加者には、学生デザインのボールペン&ファイルセット、または学生デザインのトートバッグをプレゼントしました。

写真① 会場前 写真② 会場
写真③ スタンプラリー受付 写真④ 会場前の大型ポスター

体験コーナーではそれぞれ、参加者に楽しみながら学んでもらえるよう趣向を凝らし、学生が調査したパネル展示による啓発やテーマに沿った創作料理の試食が提供されました。以下では、各コーナーの様子を紹介します。

 

①『塩を減らそうプロジェクト』

塩分を減らすことで病気を予防することができます。毎日の食生活を見直して、食事中の塩分を減らすカギを見つけてもらえるよう、食生活チェックリストで参加者個人の食塩摂取状況を把握してもらい、減塩のためのレシピを配布しました。

 

≪ ①「減塩のためのレシピ」はこちら ≫

 

②『不足の謎を解きヤサイ』 野菜不足にならないために、実際には一日どのくらいの量の野菜を摂れば良いのか、分かりやすく解説するコーナーを設けました。野菜を使った簡単でおいしい料理のレシピを配布し、参加者の皆さんが帰宅後に取り入れていただける工夫をしました。

≪ ②「野菜を使った簡単レシピ」はこちら ≫

③『The New Washoku』

このコーナーでは、和食に乳製品を組み合わせた食べ方『乳和食』を提案しました。和食の弱点であるカルシウムの少なさをカバーしつつ、和食本来の良さを引き立たせるメニューを開発し、試食を提供しました。また、乳和食のレシピ集を作成し、参加者の皆さんに持ち帰りいただきました。

④『Bone ミステリーについて解明せよ!!』

成長期の子どもたちから高齢者まで、各年代で骨に必要な栄養素についてお知らせしました。これらの栄養素を食事から無理なく取り入れるためのレシピを開発し、試食を提供しました。会場では骨密度の測定も実施し、多くの方に参加していただきました。

⑤『スーパーフードってなぁ~に?』

このコーナーでは、スーパーフードとはどんな食べ物なのか、私たちの体と健康にどのような関わりがあるのかについてお知らせしました。会場では、スーパーフードを取り入れた試食やレシピを提供しました。参加者には「初めて聞いた」という方も多くおられましたが、興味をもって参加していただけました。

≪ ③「スーパーフード」レシピはこちら ≫

 

⑥『なぞをトクホ!!』

「トクホ」って何でしょう?よく耳にするけれどよく分からない、そんな方のためのコーナーでした。実際の特定保健用食品をグループ別に展示し、それぞれのグループでどんな機能があるのか、わかりやすく解説しました。また、簡単なクイズも実施し、正解者には学生がデザインした特製のシールをプレゼントしました。

⑦『ばいきんのナゾをといて安全な食生活をめざそう!』

食中毒に関わる菌の謎に迫るコーナーでした。私たちの手のひらにどんな菌がいるのか、培養したものを見ていただきました。そして、衛生的な手洗いの方法について体験していただき、日々の暮らしに役立てていただけるよう、工夫しました。

3.講座を終えて

本年も「中国学園大学公開講座」は大好評のうちに終了しました。講座は地域の皆さんに栄養と健康について考えていただく場を提供する貴重な機会となってきました。

学生が中心になって講座を企画・立案・実施することにより、未来の管理栄養士、フードスペシャリストとして、企画力やプレゼンテーション能力を高める絶好の機会となってきました。

ご支援いただきました日本フードスペシャリスト協会に厚く御礼申し上げます。