別府大学 公開講座「男性のための料理教室」-お父さんが作る料理-

実施報告書
開催日時 平成26年1月11日(土)
開催場所 別府大学35号館 調理実習室、実習食堂
スタッフ 別府大学食物栄養科学部食物栄養学科
星野 隆、西澤千惠子
阿部 智実、八坂 理子、田中 美帆、東條 弥生
食物栄養学科3年生  8名
講  師 別府大学食物栄養科学部食物栄養学科   西澤千惠子
参 加 者 男性22名(大分市、別府市、宇佐市、国東市など)

概略

調理の知識と経験に乏しい中高年男性を対象に、家庭ですぐにできる手軽な、しかも応用範囲が広い料理を作る講座を開催した。県内各地から来てくださった男性は、調理の仕方、コツ、応用などについての説明を受けた後、熱心に調理に取り組み、試食した。参加者からは「このような機会が少ないので、定期的に料理教室を開催して欲しい」旨の要望が、多数寄せられた。これを機に「食」の重要さに気づき、関心を持っていただけたものと実感している。

事前

別府市と大分合同新聞社への後援を依頼した。
別府市と日出町の広報誌と大分合同新聞に、参加を呼びかける記事を掲載してもらった。

(募集広告はこちらから)

公開講座参加者募集ポスター、ちらしの作成
商店街、マンションの入り口等に貼って、参加を呼びかけた。

(募集チラシはこちらから)

献立作成と試作をした。

(配布レシピはこちらから)

献立
ご飯
みそ汁
白身魚のホイル焼き
茶碗蒸し
ほうれん草おしたし
かぼすゼリー
食材の発注

当日

受付(食物棟入り口)
名前と班名を記したネームプレート、レシピを渡した。
公開講座(調理実習室、実習食堂)
師範台の周辺に集まっていただき、フライパン、電子レンジやオーブンといったどこの家庭にもあるような調理機器を使った料理を作りながら、料理のコツ、ヒントや応用についての説明をした。次に班ごとに分かれ、調理実習をした。なお各班には学生が1人ずつ入り、お手伝いをした。完成した料理を食堂に運び、試食した。食後にアンケートを記入してもらった。

(当日写真アンケート結果はこちらから)

後片付けをしてから、解散した。

後日

後片付け、今回の公開講座のまとめを行った。
料理教室の様子は、大分合同新聞に載せていただいた。

              (新聞掲載記事はこちらから)

まとめ

長寿になる一方で生活習慣病も増加している現在、一人一人に「食」についての知識と技術が要求されているのに、正確な情報が行き届いていないのが現状である。そこで特に今まで食について学ぶ機会の少なかった中年以上の男性を対象に、「食」に目を向け、正確な情報を得、さらに調理の面白さを実感していただくために、料理教室を開催した。市報や町報、新聞紙上で取り上げていただいたこともあり、日常的に調理をしているという方から、小学校の家庭科の授業以来久しぶりに調理をしたという方まで、県内各地から男性が参加してくださった。

最初に調理に関する説明を行った。今回の調理は、ゆでる代わりに電子レンジを使ったり、鍋に湯を張って蒸したりというように手軽にできる方法で行った。またホイル焼きのたらは、他の白身魚や鶏ささみ、添える野菜も季節のものに変える、味付けも食塩、マヨネーズ、ケチャップ、チーズ等々、様々なものに変えることができ、幅広く応用ができるということに力点を置いて説明したので、参加された方々は興味津々であった。また出来上がった料理にも満足され、自身が作ったということで、普段食べ慣れている料理でも、一味違っていたようである。

アンケートには「大変勉強になった」「家でも作ってみたい」「男性だけなのでやりやすかった」という記述に交じって、「定期的に行って欲しい」という声が数多く寄せられた。

今回の料理教室を機に、「食」に対して少しでも関心を持っていただき、自分の「食」を改めて見る切っ掛けとなったら、ありがたいことである。

 

最後にこの企画に助成をいただきました 公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会 に厚く御礼申し上げます。