| V. | 
日本の伝統食は地場により異なる。方言型食文化である。 | 
| (イ) | 
日本の食文化はかつて3系統であった。 | 
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・アイヌ食文化圏→北の食文化 
・琉球食文化圏→南の食文化 
・列島型食文化圏→本州・四国・九州を結ぶ中の食文化  
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| (ロ) | 
地域で異なる味噌、醤油の色と味。産物も異なる。 
郷土食は郷土色。ローカル食こそ伝統の食文化。  
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| (ハ) | 
地場の食文化を喪失させた企業食。 
地場の食文化の復興を!  
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| W. | 
日本の伝統食の基本は五味・五色・五法、日本の伝統料理は簡単。  | 
| (イ) | 
五味:鹹、甘、酸、辛、苦  | 
| (ロ) | 
五色(栄養学の五群に通じる)  | 
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白:エネルギー源。コメ、ムギ、アワ、ヒエ、キビ、ソバ、イモ。  
赤:たんぱく質源。ダイズとその製品、魚介、卵、肉類。  
黄:ビタミン・ミネラル・せんい質源。根菜類。  
緑:ビタミン・ミネラル・せんい質源。葉果菜類。  
黒:ミネラル源。キノコ、海藻類。  | 
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日本民族はかつて米食希求民族だった。雑穀は米より価値が劣るのか? 
『秋山紀行』鈴木牧之、『東西遊記』橘南谿では雑穀は長寿の秘食としてたたえられている。現在の長寿者の多くはこれらを主食としてきた地域の方々である。 | 
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日本民族は魚食民族ではなく、準菜食型であった。 | 
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| (ハ) | 
五法 | 
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生:刺身、漬物、(なれずしも含む)など。  
焼く:塩焼、照焼、味噌漬焼、など。  
煮る:煮付、煮染、含め煮、など、だしの文化(主に野菜、乾物、麩や大豆とその製品を煮る)  
和える:油脂を含まない和え物のソースが世界一豊か。  
炊く(蒸す) 
油脂欠乏・アミノ酸依存型の民族であった。 
揚物、炒物が欠落した食文化。 
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| (二) | 
日本の伝統食の欠点  | 
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@塩分の摂りすぎ 
Aカルシウム不足 
B動物性たんぱく質と油脂の不足。現在は過剰。  
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| X. | 
食べごとの教育と食べごとの機能。 
果たして伝統食・家庭料理は復興するか。 
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☆  | 
食べごとの教育とは、社会の成り立ちや歴史、文化、人との付き合い方、言葉使い、礼儀作法、食材作りの大切、食空間のコーディネイト(食の美学)や自然環境に配慮することも学ぶ全人格的、総合学習の土台である。単なる栄養知識や料理つくりを学ぶだけではない。 
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☆   | 
食べごとの機能 | 
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@身体的機能 
A精神的機能、心の癒し 
B社会的機能、コミュニケーションをとる装置 
C美的センス向上機能 
D産業・経済的機能 
E農林水産業の健全なる振興機能 
F教育的機能  
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| Y. | 
健康的な食生活をすすめるために。 | 
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(イ)快食 
(ロ)快噛 
(ハ)快便 
(二)快眠 
(ホ)快汗 
(ヘ)快談 
(ト)快笑 
(チ)快唱  
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@ 
A 
B 
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早寝早起 
食事は、朝は王様の如く、昼は王子の如く、夜は貧者の如く。 
ぼけないために読み・書き・そろばん。 
しっかり食べて、しっかり運動をして体力をつけ、しっかり勉強・学習をして学力、知力をつける。脳をよくする食べ物はない。自ら鍛える。  
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